●9月の元気酒
チョウセンゴミシ酒(五味子酒)
モクレン科マツブサ属の蔓性落葉低木で長さ1〜2.5m。花期は5〜6月。花後、球形の果実をブドウの房状につけ、8〜10月に赤く熟す。果実を乾したものが生薬・五味子で、味覚の基本5味(甘・酸・苦・辛・鹹)を併せ持っているところから名付けられた。朝鮮半島から導入されたと誤解されてチョウセンゴミシと名付けられたが、実際は日本在来の種である。日本では、本州中部〜北海道に分布し、山地に生える。
材料:35度前後の原酒1800ml、生果実600g、砂糖類150g。
(生薬の場合:原酒は25〜35度、五味子200g)
作り方:生の果実は房からはずしてさっと水洗いし、水気をふき取って漬け込む。
生薬はそのまま漬けてよい。生は6ヶ月、生薬は3ヶ月で仕上がるが、
素材の引き上げは1年後くらいでよい。濃赤色の美しい元気酒に仕上がる。
効用:滋養強壮、疲労回復、思考記憶減退、神経衰弱、下痢、
肝臓保護、眼精疲労、神経痛、貧血、美容、などに。
ナツメ酒
クロウメモドキ科ナツメ属の落葉小高木で樹高4〜10m。果実は楕円形で長さ2〜3cm、表面は滑らかでツヤがある。初め淡緑色だが、黄色と茶褐色が混在する状態を経て、茶褐色に完熟する。甘味があり生でも食べれるが、乾して生薬・大棗、砂糖や蜜で甘く煮てドライフルーツやペーストなどに加工する。萌芽が遅く、夏に芽が出るというのでナツメと呼ばれるらしい。緩和な生薬で、各種処方に配剤され、薬膳でも多用される。南ヨーロッパ〜西南アジア原産で、日本には中国経由で古い時代に入り、各地で植栽される。
材料:35度前後の原酒1800ml、生果実800g、甘味は加えない。
(生薬の場合:原酒は25〜35度、大棗300g)
作り方:9〜10月頃採取する。完熟果:未熟果=2:1くらいにすると風味が締まる。
果実は水洗いして水気をふき取り、切り込みを入れるか半分に切って漬け込む。
素材は1年を期に引き上げる。
生薬の場合は2ヶ月(刻みは1ヶ月)程度で引き上げる。
いずれも琥珀色〜淡茶褐色に仕上がる。
効用:滋養強壮、婦人のヒステリー、神経衰弱、食欲不振、貧血、血行不和、
軟便、などに。
注意:便秘や腹部膨満感がある時は用いない。
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